『好きと伝えられたらいいのに』(六月の産声)

会社と自宅を往復するだけの毎日に退屈さを感じていた。

打ち込みたいほど熱量を持った趣味もなく
ただただぼーっとした日々を過ごしていたそんな中、
偶然視界に入ったのが近所のスポーツジムの看板だった。

時間を持て余していた自分にとって、
健康に気を使ってみるのも悪くはないだろうと
本当に気まぐれで入会してみた。

それが、一生忘れられない相手になる
『押花 早弓』先生との出会いだった――。

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